カテゴリ:海外から見た日本( 6 )

歴史から学ばない国(長文)

たった4年前に大地震と津波による原発事故があって未だに事故は収束していないのに、海外に原発を輸出し、原発の再稼働準備も着々と進める日本。かつて万全だと思っていた原発であれほど重大な事故があり、また予測のつかない自然災害で想定外の事故が起こった紛れもない事実があるにもかかわらず、火山がたくさんあり地震も多発地帯の狭い国でこれからも原発の稼働を続けようとする国の方針は、間違っているとしか思えない。どうしてこんなに直近の過去からも学ぶことができないのだろう。そして事故から3年も4年も経ってから明るみに出るメルトダウンの事実。どうして?

現在福島の海岸沿いにはたくさんの放射能で汚染された行き場のない廃棄物がビニール袋に入って置かれている。もしひどい台風や大津波が来たらどうなる?海や川に流されて2次汚染?

RT - Nuclear Waste: Drone buzzes Fukushima temporary storage facility

海外の様々な支援事業に何千億円もお金を費やすなら、こっちの廃棄物処理を先にしたほうがよっぽどいいのでは?原発事故や大津波で家族や家を失った人たちに、汚染あるいは破壊された故郷に戻ってよいと許可を出すより、仮設でないちゃんとした住宅を支給してほしい。海外にお金をばらまくのは、見返りに日本の大企業に利益が還元されるからだろう。目先の経済優先で、国民の人権は軽視される。

かつて原子力爆弾による甚大な被害でようやく戦争の負けを認め、平和憲法ができて今まで70年間平和を保ってきたのに、ここにきてその憲法を踏みにじるような法案が成立。しかもその手続きはめちゃくちゃで、記録すら残っていないというお粗末さ。多くの弁護士や法律家がおかしいと言っても無視される。そもそも、前回の選挙の時にすでに投票における一票格差が大きすぎて選挙自体が違憲だと裁判所が言っているのに、そのまま政府が成立してしまうのだから、三権分立の司法がすでに機能していない。違憲の状態で当選した国会議員が内閣の言うがままに法案を成立させる。

自衛権については詳しくないけれど、今までの規定でも自衛隊は日本の国が攻撃された場合は自衛権を行使して守りのための反撃をできたと思う。今回の法案は、国民に直接関係ない海外で起こっている紛争や戦争にも自衛隊が協力参加できるようにするものだ。戦争で儲かる産業には嬉しい話だろうが、当たり前な話だけれど、戦争=人殺しである。人の死なない戦争はない。それを日本は手伝うことになるのだ。結果的に日本/日本人は今までよりもテロの標的になりやすくなるだろう。今まで平和的に海外で活動できていた企業やNPO、ボランティア職員が危険にさらされる可能性も高まるだろう。すでについ最近、海外で農業指導にあたっていた男性がテロによって殺害されている。

別に今まで声に出しては言っていないけれど、日本憲法第9条を私は誇りに思ってきた。原爆の恐ろしさを実体験した国民の甚大な犠牲があってこそできた平和憲法。70年前の戦争で亡くなった多くの犠牲者とその家族の辛く悲しい体験を踏みにじるようなことがあってはならないと思う。人は歴史から学ばないと言うけれど、そうなって欲しくはない。日本で今まで政治に無関心だった人たちが大勢国会前に集まって大きなデモが行われるようになったことは、すごい変化だと思う。政府のために国民がいるのではなく、国民のために政府がある。この大原則が無視されるのを黙って見ててはいけない。
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by miffyinvic | 2015-10-11 16:57 | 海外から見た日本 | Comments(0)

外国人の海外にいる子供にまで手当て?

日本の子供手当てに関する記事で、在日外国人の海外に居住する子供にまで手当てが支給されるという記事を読みました。

http://sankei.jp.msn.com/life/education/100327/edc1003271526001-n2.htm

すでにルールの変更が検討されているようですが、なんで最初からもっとちゃんとルールを決めたかったのでしょうね。日本で困っている人たちもたくさんいるのに、日本にいない子供にまでなぜ日本がお金を出すのでしょう。子供が日本に住んでいることを条件にするべきだと思います。財政難だというのに本当におかしな話です。また、日本人で海外に単身留学している子供にも手当てがきちんと支給されるようにとどこかの記事に書かれていましたが、正直言って子供を海外に単身留学させられる余裕のある家庭にまで、子供手当てが支払われるべきなのだろうかと疑問に思いました。税金を使った援助は、本当にお金に困っている人に支給するべきなのでは?
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by miffyinvic | 2010-04-24 15:17 | 海外から見た日本 | Comments(0)

カメラメーカー

今、ちょっと調べ物をしていて、世界中で評価を得ている日本の産業は何かと考えてました。自動車・電気機器・コンピュータはよく目にするものですが、他にもカメラ、電子工具や文房具など日本のブランドが活躍している分野があります。

日本にいるときはあまり気にも留めてなかった、日本のカメラメーカー。今の仕事でお客様の使っているカメラ機種を確認することがあります。そうすると、ニコン、キャノン、ペンタックス、オリンパスのカメラがほとんどなんですね。特にニコン、キャノンは圧倒的に人気があり評価も高いようです。日本のカメラメーカーは本当に世界一の評価を得ているんだなぁと実感します。それと同時にどのカメラメーカーもその名前からは日本を意識させないんですね。きっと多くのアメリカ人・カナダ人はこれらはアメリカのメーカーだと思っているのでは?ニコン(Nikon)はこちらの人は「ナイコン」と発音していて、初めて聞いたときはなんだか違和感を感じました。キャノン(Canon)はおもしろい名前だなぁと思っていましたが、名前の発祥は「観音」様のカンノンから来ているそうです。

大正・昭和時代に日本の小さな会社から始まり、今や世界で圧倒的に支持されるカメラメーカーになったこれらの会社の歴史ページを見るのも面白いです。

ニコンの歴史
キャノンの歴史
ペンタックスの歴史
オリンパスの歴史
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by miffyinvic | 2009-11-01 09:41 | 海外から見た日本 | Comments(0)

日本の英語教育にひとこと

ホームステイでカナダにやってきた日本人の中学生は、中学校の授業以外に、日本で6歳からあるいは10歳から英語を習ってきたそうです。でも、カナダに来てナマの英語を聞いても理解できない、英語で話せない、書けない。日本で5年、10年と英語教室に通っていても、全く使える英語が身につかない。私も日本で学校の授業以外に英会話教室に通ったけれど、ほんとにあれはお金の無駄だったと思ってます。英会話学校と英会話の先生の収入を助けただけ。もちろん、英会話学校に行ってたことは、海外に行くモチベーションを高めるには役にたったと思うので全くメリットがなかったわけではありませんが。本当に使える英語力を身につけるには、長い間英会話学校にお金を払い続けるよりも、早いうちに実際に英語を話す国で勉強するほうがはるかに効果的だと思います。(海外に行ったことがなくても素晴らしい英語力を身につけた人も例外的にはいます。)

前にも書いたかもしれませんが、日本人にとって英語が難しいのは、英語を聞く耳をもっていないからとよく言われます。0歳から1歳の間に赤ちゃんは自分のまわりで話されている言葉の発音を自然と聞き取れるようになりますが、この間に耳にしなかった発音は聞き取れなくなるそうです。人は生まれてから最初の1年間に生きていくのに必要な言葉の発音を身につける特訓をしてるようです。だから、生後1年間に毎日数時間でも英語を聞く機会があったら、もしかしたら英語を聞き取る力がUPするかもしれません。(あくまで私の勝手な推測で、科学的根拠はありません。誰か実験してくれる人いませんか?)

日本では、ケーブルテレビに申し込まなければ、英語の番組を見るチャンスもほとんどありません。英語教育がこれほど盛んなのに、なぜ??って不思議で仕方がありません。日本が本気で英語の話せる人材を増やそうと思ってるなら、普段の生活で英語に接することのできる環境を作ることは必須なのでは?自然な会話のスピードで話される英語を聞く機会がなければ、英会話学校や授業で習う英語と実際の英語のギャップに気がつくこともできません。映画だって、日本語字幕つきで観ていたら、なんとなく意味は分かるようになるけど、英語だけ聞き取って内容を理解できるまでの英語力は身につきません。英語だけで放送される無料のテレビチャンネルが日本ではなぜできないのでしょうか?日本に住む外国人も増えているのだし、24時間英語オンリーのチャンネルを誰か提供してください。

ついでに言えば、英語教育も重要だけど、世界の5~6人に1人は中国人だってことを考えたら、英語だけでなく中国語の必要性も今後高まるはず。自分ができてないからあまり偉そうなことは言えないけど、日本は近隣諸国の言葉や文化を勉強することも、もっと大事にしたほうがいいと思います。こちらの大学の大勢のアジア人留学生は日本語を第2外国語として勉強しています。日本も、高校や大学で中国語を勉強できる機会をもっと増やしたらどうでしょうか?今の日本の雰囲気では、実現は遠そうですが。。

Excite エキサイト : 社会ニュース 小学校英語、必修化を提言 中教審、高学年で週1時間

コメントくださった、askascpaさんの記事も帰国子女受入れ校の状況が書いてあって面白く読ませていただきました。
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by miffyinvic | 2006-03-28 18:37 | 海外から見た日本 | Comments(21)

恐ろしい試算!

日本政府の長期予測では、2015年(今から9年後)には、社会保障費などの歳出を減らさず、増税だけで日本の財政を立て直すのに、消費税をなんと22%まで引き上げる必要があるそう。増税をしない場合には、財政再建のために26兆9000億円も歳出を減らさなければならず、そのためには、今年間53万円の国立大授業料を3.8倍の203万円に値上げし、道路や空港などの新たな建設は一切凍結、公共事業も今の30%程度に減らさないとやっていけないと試算している。何しろ日本の財政はいま火の車状態。。数年前に500兆円だった借金が今や800兆円でしたっけ?増税は間違いなく必要ということ国民に訴えるために、試算を出したようです。

でもその一方で、政府は現在沖縄に駐在する米軍海兵隊のグアム移転費用の75%、なんと約8900億円を負担する方向にあるようです。(まだアメリカ側が求めている段階で、実際の日本の負担額は未定、あるいは発表されていない)その金額の中には、司令部庁舎などの作戦施設、厚生施設(米軍の人が使うスポーツジムや映画館等も含むと思われる)、住宅、基地内外のインフラ整備も含まれてるそうです。以前に人から聞いた話ですが、日本にある米軍の敷地内で使われている水道・電気代はぜんぶ日本政府が負担しているとか。どれくらいの金額か知りませんが、米軍にとってはタダなので使いたい放題に使ってるらしいです。

2005年の政府予算は82兆円(そのうち4割は借金)だったそうだけど、それを基準に計算すると、年間予算の1%を米軍の移転費用(日本にある米軍基地の維持費用は含まない)に割り当てることになります。これを必要と考えるか無駄とみなすかはいろんな考え方があると思います。ただ、日本が自転車操業をしながら、多くの不必要な出費を重ねているかもしれないこと、政府は何も知らない国民に後でその出費を負担してもらうつもりでいること、は頭の隅に覚えていてもいいかもしれません。まあ、それ以前に日本が経済破綻する可能性もあり?

Yahoo!ニュース - 税制
小泉劇場の台所はこうなっている:200×年、国家破産でIMF管理下に入るプログラム(2005年9月25日発行 『SENKI』)
IMF管理下におかれる日は来るか((2006年3月25日発行 『SENKI』)
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by miffyinvic | 2006-03-27 15:56 | 海外から見た日本 | Comments(2)

川田龍平さんの生き方

エイズ訴訟:和解10年、被害の深刻さ浮き彫り 原告調査-事件:MSN毎日インタラクティブ

病院に行って、治療のために輸血された血液製剤によってエイズに感染して、合併症や差別に苦しむ原告の人たちは650人以上にのぼる。彼らの平均年齢は38歳だ。一般的には、家庭を持ち、働き盛りの年代である。安全管理をしきれなかった医薬品メーカーの落ち度によって、被害にあった人たちは、健康である権利を一生奪われた。残念なことだけれど、その後の国や企業の対応、倫理、エイズへの理解、彼らへの社会的サポートは、満足のいくものとは程遠いようだ。(参考:あるブログによれば、94年報告で1771名がHIVに感染、うち418人がエイズ発症とのこと)

発表された調査結果によると、エイズウィルスの混入した血液製剤でエイズ感染した人たちのうち、40%近くもの人が死を願望することがあると答えている。薬害の犠牲になっていること、様々な病状による身体的な痛み、社会差別(社会全体だけでなく、かつての友人、親族などから今までとは違った扱いを受けることも含む)、社会的孤立など、いくつもの苦しみを同時に引き受けなくてはならない状況の中で、前向きに生きることは簡単なことではない。

アメリカで、薬害エイズではないが、エイズに感染した患者の心理ストレスを、社会的サポートがある場合とない場合を比較した調査では、社会的サポートのあるグループのほうが、心理ストレスが軽減され発病後の寿命も長いという結果が出ている。端的に言えば、社会的に孤立してしまうことは、心理的・身体的状態の悪化に拍車をかけてしまうのである。友人や家族との何気ない会話は、苦しみから意識をそらすのに効果的だ。日本で薬害エイズと闘っている人たちへの社会的サポートはどの程度整っているのだろうか?

薬害エイズ事件についての報道は時間の経過と共に少なくなっているけれど、きっと川田龍平さんの10年を超えるメディアや社会への訴えがなければ、すでにこの件が報道されることもなくなっていたかもしれない。もし彼の活動がなければ、ここで私が薬害エイズについて考える機会もなかっただろう。彼自身もいつまで生きられるか分からないけれど、全力で少しでも多くの人がこの問題に目をむけ、理解を深めてくれることを願って活動しているという。彼の存在は、多くの薬害エイズと共に生きる人を勇気づけていることだろう。

多くの人が、この事件を自分のこととは関係ないことと考えてしまいがちだけれど、企業や病院を管理する人たち、そこに勤務する人たちの安全意識、倫理がおろそかになればなるほど、また同じ過ちが繰り返され、もしかしたら次は自分・家族・友人が被害に合うかもしれないのである。川田さんが訴えていることは、けして薬害エイズのことだけでなく、今の日本のいろんな社会問題に当てはめて考えられることだと思う。

医療だけでなく、自動車メーカー、食品メーカー、輸送サービスなど、人の生命や健康を左右する業界の倫理向上は、残念なことに誰かが犠牲になるまでは無視されがちだ。おまけに産業界と癒着している国(政府)はほとんど当てにならない。企業によって誰かの命が犠牲になっても、誰かが辞職すればそれで終わり。きちんと原因追求とその結果公表もせずに、なあなあなまま、企業の運営を続けられる現状。その倫理観のなさも、被害者が嘆くだけで、多くの人は気にも留めない。社会的責任を無視した企業の株価だって一時は下がるけれども、また事件が忘れられるにつれ株価は回復する。なぜなら、そんな企業にも利益が得られるからというだけで大勢が投資するからだ。

そんな状況でも、医療機関、メーカー、企業などの落ち度によって被害にあった方々やその家族が、けっしてあきらめず、粘り強く、問題について調べて、社会に訴え続けることは、今の状況を変えていくのに絶対に必要なことだろう。問題意識を持つこと、草の根のサポート、市民の側からの不買運動など、ゆっくりでも一人でも多くの人が変わっていく原動力になっているのは、彼らの活動なのだから。

(著者は薬害エイズについて詳しくないので間違った情報が含まれていたらお知らせください)
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by miffyinvic | 2006-03-26 09:27 | 海外から見た日本 | Comments(5)

カナダ西海岸で5歳児と二人暮らし。補助輪なしで自転車に乗れるようになったよ!


by miffyinvic
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