フレンドリーなおばあちゃん

こないだ、近所を散歩していたら素敵なおうちの窓越しに犬がこちらを見ているのに気づいて、息子に「ほら、ワンちゃんがこっち見てるよー。バイバイしたら?」と言いながら、私もワンちゃんに手を振ってみせると、玄関から愛想のいいフレンドリーなおばあちゃんが出てきて、「あら何か?どうかしたかしら? 」と聞いてきたので、「ただワンちゃんにハローと手を振っていただけですよ」と答えると、「よかったらうちに入って」と、いきなりお家の中に招待してくれました。「え、ほんとにいいんですか?」と聞くと、「どうぞどうぞ、上がって!」とすごい気さくに接してくれるので、お言葉に甘えてお邪魔させていただきました。

おばあちゃんは本格的なアーティストで、家の中にはご夫婦が描いた素敵な絵がたくさん飾られていました。また、小型のグランドピアノやバイオリンも居間に置いてあって、絵画だけでなく音楽も楽しまれているようでした。いろいろ話しているうちにわかったのですが、彼女も香港に自分の息子やお孫さんがいらっしゃって、アジアの文化に馴染みがあるそう。そして、今のパートナーと結婚する前は25年間ずっとシングルマザーだったとのこと。60過ぎてから10歳年上の今のパートナーと結婚されて、もう10年以上になるとのことでした。

おばあちゃんがふとした用事があってベッドルームに行くと、息子がどんどん彼女に付いて行ってしまい、初めてお邪魔したお家なのに、一番奥のマスターバスルームにまで行ってしまって困りましたが、おばあちゃんは気にせず私にも「入ってきていいわよー」と言ってくださるので、素敵なバスルームも拝見しちゃいました。広さはゆうに6畳間くらいあって、窓からは素敵なお庭が見える大きなジェットバス、スチームサウナ付きでシャワーが壁に2つと天井からも1つ付く豪華なシャワー室、広い洗面台とトイレがあって、ほんとにびっくりするバスルームでした。お庭もすごく手入れされていてお花がいっぱい、素敵なお家でした。その日は、連絡先を交換して、いつでもまた遊びにいらっしゃいと言ってくださって、小一時間おしゃべりを楽しんでお別れしました。

そして、また週末に遊びに来られるかしらとお誘いをいただいたので、今日もちゃっかりお邪魔させていただくと、今日は息子のためにクッキーを焼いて、おもちゃも用意して待っていてくれました。息子がすごくはまるマグネットでいろいろな形の作れるおもちゃがあって、息子はずっとそれで遊んでいました。パートナーのおじいちゃんともお話することができました。おじいちゃんは、そんな風には見えませんでしたが、もう80代。でも、今も現役で庭の手入れをしたり、絵を描いたりするそう。少し前まで趣味でバイオリンも製作していたという。かつてはなんと外科医やファミリードクターで、1980年代にBC州で初めてのWalk-in Clinic(予約なしで行ける町の診療所)を設立したと聞いて、これまた驚きでした。カナダには30代の時に移民して、その前はイギリスで子供病院に勤めていたそうで、息子にも優しいおじいちゃんでした。

カナダの医療制度にはいろいろと問題があって、救急(ほんとに緊急)で病院に行っても何時間も待たされたり、病気になって検査が必要になっても何ヶ月も待たされたり、手術も下手すると何ヶ月どころか数年待ちなんてこともあるし、薬も、新薬やその他保険のきかない薬しか使えない場合は、ものすごく高額になって、薬を購入できずに病気に苦しんだり、薬代で破産してしまうようなケースもあって、医療界をいろいろ知っているおじいちゃんは嘆きとともに、いろいろな裏話をしてくれて、おもしろかったです。

おばあちゃんは今日はピエールとたくさん遊んでくださり、疲れすぎてなければいいのだけれど。またいつでも遊びに来てねと言っていただいたので、またおしゃべりできたらいいなと思います。しばらく前から、近所に息子のおじいちゃんやおばあちゃんみたいな人が見つかったらいいなぁと思っていたので、この素敵なご夫婦との偶然の出会いを大切にしたいです。
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by miffyinvic | 2016-04-18 16:27 | ひとこと

カナダ西海岸で6歳児と二人暮らし。


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