カテゴリ:心理学( 28 )

引き続き、子どもの話

asahi.com: 9歳男子の走・跳能力、20年前の女子並み 文科省調査-社会

この間、「キャッチボールのできる公園を増やそう」という動きが野球界から出てきたとのニュースを見かけたばかりだけど、ボール遊び(キャッチボールやサッカー)のできる公園がもっと身近にあればいいのにと思う。「危ないからボールで遊んではいけません」と書かれた公園なんてつまらない。都会ではただでさえ外で遊べる場所がほとんどないのだから、もっと公園を充実させたり、週末には学校の校庭を開放したり、親子が気軽に外で遊べるような環境が必要。生活の中で体を動かすことが少ないと、子どもの運動能力が伸びないだけではなく、子どもが心のストレスを発散する機会も少なくなって、いつの間にか見えない形で子どもはストレスを溜めていきます。子どもがキレやすくなってるのは、運動不足も大きな一因。週末は親子で体を動かして遊ぶ。それだけでも、運動不足とコミュニケーション不足の解消、ストレス発散など、たくさんのいいことがあるはず。

ついでに、この話題には直接関係ないけど、いろんな職業の人たちの子どもの頃の話が書いてあるホームページを見つけました。なかなか面白いです。
あのころ:育む:教育:YOMIURI ONLINE
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by miffyinvic | 2005-10-10 13:30 | 心理学 | Comments(0)

子どもの遊び相手の8割が母親

MSN-Mainichi INTERACTIVE 話題-
幼児生活調査:子どもの遊び相手 「母親」が81%


調査対象は首都圏に住む1歳から6歳までの子どもがいる母親とのこと。父親の育児参加は、子どもと家の中で一緒に遊ぶ人が33%、外で一緒に遊ぶは2%となっている。父親はやっぱり仕事で忙しくて、子どもと遊ぶ余裕が持てないのかなぁ。。世の中のお父さんには、子どもと遊べる機会を逃さないで、一緒に遊ぶ楽しさを味わってほしいなぁと思う。

さて、幼稚園に通う年齢の子どもたちが友達や兄弟姉妹ではなく、母親と遊ぶばっかりになるとどんな問題があるだろうか?母親とその子どもは赤ちゃんの時からずっと接していて、お互いが言葉で何かを伝えなくても、視線やしぐさである程度のコミュニケーションが可能である。「あ・うん」の呼吸が通じるのである。もちろん言葉を使わないわけではないが、その必要度は、他人である友達や兄弟とはかなり違う。子どもが母親と遊ぶのが中心になると、相手が自分をわかってくれる、または相手が自分に合わせてくれるのが当たり前の環境に育ってしまわないだろうか。

子どもは通常、友達や兄弟と遊んでいくうちに、自分の意思をいろんな態度と言葉で相手に伝える練習をしていくのだと思う。ところが、いつも母親と一緒にいると、他人とのコミュニケーションの仕方を学ぶ機会は減ってしまう。子どもがいつも守られた環境にいるのは、母親にとっては安心かもしれないが、子どもは常に親の目を基準に行動して、自分の意思で何かをやってみる機会を逃してしまう可能性もある。本来、子どもは母親以外のいろいろな人たちと遊ぶことで、相手に合わせたコミュニケーションの仕方を学んでいくのではないか。そう考えると、遊び相手が母親中心なのは、あまりいいことだとは思えないのである。

この結果はベネッセコーポレーションの第3回幼児の生活アンケート・国内調査によるものなので、憶測だが調査対象者はベネッセの通信教育商品を購入したことがある人たちだろう。だとすると、ある程度収入があって、子どもの教育に熱心な家庭が主な対象になっている可能性が高い。父親は企業に勤め、母親は専業主婦のパターンが多く、共働きの割合は少なめだと想像できる。(共働きの場合、忙しいのでアンケート回収率は下がるはず) 調査結果には、対象者の家庭の事情が大きく反映されるので、父親が子どもと遊ぶ割合が低いのはこのためではないかと思う。
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by miffyinvic | 2005-10-09 18:37 | 心理学 | Comments(1)

環境心理学

今取ってるコースの1つにEnvironmental Psychology(環境心理学)がある。このコースの先生(Dr. Gifford)は、環境心理学の教科書の著者、そしてJournal of Environmental Psychologyの編集長でもある。とても知識豊富ながら、生徒に対してもとてもオープンに接してくれる、物腰の柔らかい感じの先生だ。先日のクラスで、今私たちが使ってる教科書の日本語訳が出版されたことを話してくださったので、さっそく先生に見せていただけないかとお願いしてみた。すると、日本語版の教科書が何冊か出版社から送られてきたが先生は日本語は読めないから1冊持っていっても構わないよ、と言ってくださった。日本語版は上・下巻に別れていて、今のところ上巻のみ出版されたそうだ。先生のお言葉に甘えて、製本されたばかりの上巻を1冊いただいた。
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環境心理学は心理学の中でも比較的新しい分野で、日本では建築学部などにコースが設置されていることが多いようである。環境心理学で学ぶテーマは「人間と物理的な環境(人工的に作られた環境-住宅、公共・商業施設、ビルディング、都市デザイン、および自然環境)とのやり取り」である。どんな人間の行動も物理的環境の影響なしには考えられないし、また人間の行動も環境に影響を与えている。そこに働く人間の心理は、ふだん見落とされてしまうことが多いのだけれど、人間と環境のいい関係を発展させるためは、もっと注目されてもいいのではないだろうか。そういう疑問から環境心理学が発展してきたという。環境心理学では人と建物との関係以外にも、人間の心理とスペース、プライバシー、人口密度、教育環境、職場環境、自然環境とのかかわりなど、幅広い内容を扱っている。UVicのクラスは試験以外にも実験レポートやペーパーがあってけして楽なコースではないけれど、環境心理学に興味がある人にとってはとても面白いと思う。
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by miffyinvic | 2005-09-28 15:58 | 心理学 | Comments(2)

おとなになること

おとなってへのトラバです。

大人になると、子供のときにあった心の自由がなくなってしまうことがある。大人なんだからしっかりしなきゃ、人に頼っちゃいけない、自分でなんとかしなくては、、そう思っているうちに自分で自分をがんじがらめにしてしまって、辛くなってしまう人はたくさんいると思う。大人としてのプライドが自分を守ろうとするばっかりに、かえって自分を苦しめてしまうこともある。でも、これって自分のため、あるいは人のためにプラスなのだろうか?

心理学によると、人はお互いに言葉を使いながら助け合って生物学的な生き残り競争をsurviveしてきた、だから私たちは自然に誰かと話したり、頼ったり、誰かを支えたいと思う、つまり人として、これらの欲求を満たすことはよりよく生きるために(より多く子孫を残すために)必要なのだ、という。それはシンプルにいうと、私たちには人を信頼してちゃんとコミュニケーションできる環境が必要だってことだ。

家族・友人・職場の同僚・ご近所さんなどのコミュニティは、普段の交流がスムーズなほうが、いざというときにそのコミュニティの人たちの生存率がUPするだろう。単純な例をあげるなら、大きな災害があったときに、ご近所さん同士がお互いを知っていて信頼しあう関係ができていれば連携のとれた助け合いによってその地域の人たちは生き延びる確率が高まる。けれども逆に、近所に誰が住んでいるか分からない状態だったら1人暮らしの助けが必要な人が取り残されたままになるかもしれない。ちゃんとコミュニケーションができる人間関係を維持することは、私たちの生存率を高めるためにも必要なのである。

キレル子供、犯罪に走る若者、自殺してしまう中高年者。そこにたどり着くまでに、部屋にこもって残虐なテレビゲームをし続けたり、刺激的な(暴力的あるいは奇怪な)映画をたくさん見たり、インターネットや携帯で同じ趣味や考え方を持った人たちだけを中心に交流したり、あるいは職場のパソコンに向かってひたすら仕事に時間を費やしたりする経過があって、たぶん自分だけの世界に入ってしまう、外の世界(違う趣味や考えを持つ家族や友達)との交流が極端に少なくなってしまう状態があったんだと思う。もしも、彼らがもっと周りの人たちとコミュニケーションができていたら、結果は違っていただろう。人とのコミュニケーションが極端に少なくなって、外の世界とのつながりが切れてしまうと、私たちは自暴自棄になりがちなのだ。暴力、リストカット、暴飲暴食、ギャンブル、SEX等は、人が満たされない何かを満たそうとする必死の努力なのかもしれない。

他人に悩みを話したり、頼ったりするには、その相手を信用できなくちゃいけない。でも残念ながら、今や「他人を信じてはいけません、他人と話をしてはいけません」と子供たちが教えられる時代だ。教師、警察官、医師などかつては尊敬されていた大人たちの犯罪がしょっちゅう明るみになる中、私たちは誰も信じられない社会に生きるようになってしまった。いつから、日本はこんなになってしまったのだろうか?

私は、他人を信用できない社会にたどりついた大きな原因は、テレビ・パソコン・インターネットなどのテクノロジーだと思っている。多くの人がテレビ・パソコン・携帯に1日の時間の多くを費やすようになり他の誰かと直接顔を合わせてコミュニケートする時間を大幅に減らしてしまったこと、また多くの人がテレビ・パソコンから得られる情報や刺激に簡単に影響されてしまうことが、世の中の変化に大きく関係してると思う。皮肉にも、他人を信用できなくなった今、多くの人がネットや携帯で目に見えない相手と交流するようになったのは、外の世界の危険から自分自身を守るための処世術の1つかもしれないが、人間の自然の欲求-目の前にいる誰かを信頼したい、自分を受け止めて欲しい気持ち-はその処世術とうまく噛み合わないのである。

話が飛躍してしまったけれど、私たちが面と向かって誰かに正直な気持ちを話したり(文字だけではない)言葉を使って周りの人に助けを求めたりすることは、きっとこれからSurviveしていくために必要なスキルなのだと思う。もちろん、テレビ・パソコン・電話を通じてのコミュニケーションにも大きなメリットがあるし、それで気持ちが救われることもたくさんある。でも、人と顔を合わせて直接話すことは、私たちが心の健康を保っていくのに必須なのだと思う。誰かに自分の気持ちを話す、助けを求める、他の人が困っているときは相手を尊重しながら話を聞く、支えてあげる。人と人とがお互いにサポートし合あう環境は理想論にさえ聞こえるかもしれないけれど、子供でも(子供だから?)できることなのだ。大人になると、いろんなこと(主に他人の評価)を気にして、なかなか自分の本心を表に出せなかったりする。子供のときにできたことが大人になってできなくなる。でも、自分と周りの人たちのために、自分の中にある子供の(本能に近い)部分を、大人になっても使ってもいいのではないだろうか。

大人になるとプライドを保とうという気持ちが強くなる。プライドは社会で今まで生きてきて長い学習で得られたものだ。本音を黙っていれば評価されてきた過去の体験の繰り返しが、本音を言ったら格好悪い、評価が下がる等、本音を言うことに対して否定的な気持ちを生み出してしまう。社会として、プライドは大切だし自分の感情をさらけ出すような行為は慎むべきだと考えられているから、それを打ち破るのはとても難しい。でも、大人になっても、誰かと信頼をベースに感情のともなったコミュニケーションができる関係を持つことが、つまり誰かに直接言いたいことが言える人間関係を持つことが、自分の心をがんじがらめにしないための秘訣なんだと思う。

とても長くなってしまったけど、本音を話せる信頼できる人間関係を持つことが、心と体、両方の健康にプラスになる1例を付け加えておこう。男性の平均寿命が女性よりも低いのは、一説によると、男性のほうが健康の問題があっても人に相談せず悪化するまで放置する傾向にある、また男性は心や体の悩みを妻以外には話さないことが多くストレスをためやすいことが原因と言われる。もちろん生活習慣(長時間労働やお酒・タバコ)のほうがより大きな原因になっている気はするが、女性の場合は夫以外に何でも話せる相手(子供、友達など)が複数いて悩みを抱え込まないため男性と比べてストレスが低く、平均寿命が長いのではと考えられる。話ができる人がいる、話を聞いてくれる人がいる、というのは子供だけでなく大人にとっても大事なこと。

大人になっても、人に愚痴っちゃいけない、甘えたらいけないと思い込まず、心が疲れきってしまう前に誰かに相談しよう。助けを求めてみよう。それは恥じゃなくて、私たちに必要なことなのだから。そのかわり、自分が愚痴った分、相手が自分に愚痴をこぼしたときにちゃんと聞いてあげればいいのだから。
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by miffyinvic | 2005-09-18 17:55 | 心理学 | Comments(3)

ふと将来の自分を考える、、

もうすでに、来年9月からの秋のコースと1月の春のコースの登録が終わった。というのも、4年生になると6月の終わりから7月初めには登録可能になり、4年生レベル(400番台)のコースは数と定員ともに少ないため、自分の希望する400番台のクラスに入るには、すぐ登録しないと希望のコースに入れない可能性が高いのだ。(ちなみに400番台のクラスは必ず何か1つ取らないと卒業できない。)

さて、一旦登録し終わったコースの一覧を、卒業に必要なコースが押さえられてるか、それから将来の仕事に結びつくものになっているか等、もう一度チェックしてみた。もともとはカウンセリング系の仕事を目標に、卒業後は日本の大学院に行って臨床心理士の資格を取る方向で考えていたのだが、他の道として、産業カウンセラーの仕事もとても面白そうだなと思うようになった。以前に自分が働いていたときに、体や心を壊しかけている同僚や上司などを見て、職場環境についていろいろ考えたこともあるし、労働環境と個人や家庭の問題は切り離せない関係にある。産業カウンセラーの仕事は、職場の悩みだけでなく家族問題の相談など、内容は多岐に渡るという。それだけに幅広い視点が必要なのは間違いないので、とりあえず4年生で取るコースは社会心理学・環境心理学・発達心理学・健康心理学などを取ることにした。もちろん、多くのコースを取ったからといって、実際のカウンセラーに簡単になれるわけではないけれど、基礎知識は幅広く持っているに越したことはないだろう。

ところで、多くの私たちは、生きていくために、お金のために、あるいは生きがいのために仕事をする。でも、仕事のしすぎで個人や家族の生活が犠牲になっている人たちがたくさんいると思う。仕事が忙しいから、家に帰ってもストレスを抱えたままで、とても家族問題にかかわる余裕がないという人たち。子供たちは仕事で疲れきって話を聞けない大人(親たち)に遠慮して、黙ったまま静かに怒りを溜めていく。その怒りがある日、想像もしていなかった形で爆発したりする。今、スクールカウンセラーはだいぶ増えてきているけれど、子供たちの鏡になっている大人たちが変わらないと、子供たちの問題も減らないだろう。かなり前に「こころのゆとり」が叫ばれてからずいぶん経つけど、掛け声だけで終わってしまった気がする。大人が子供たちをサポートするためには、どうしても仕事一辺倒の生活を変える必要があると思う。夜回り先生は「大人はもっと子供のそばにいてあげてください、話を聞いてあげてください」と言っているけれど、大人たちが変わるためには、人間そのものと仕事とどちらが大切なのか、仕事や家族の価値観はどうあるべきなのか、そんな根本的な問いを立ち止まって考える必要があるんじゃないかと思う。残念ながら、私たちはたいてい大きな問題が起こるまで変わらないのだけれど。。

いつか、今勉強している内容を生かして、働く大人のためのカウンセラーになれたらいいな。少しは使い物になるレベルになった英語と海外生活経験を生かして、外国人労働者のカウンセリングもできればいいなと思う。夢みたいな話かもしれないけど、夢を見なかったらそれは永遠に現実にならないから、甘い夢でも見たほうがいいのだ。
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by miffyinvic | 2005-07-09 21:22 | 心理学 | Comments(7)

ぐるぐる思考

自分の思い込みかもしれないけれど、私はどちらかというとうつ病になりやすい思考パターンに陥りやすいタイプだと思う。たまに日本語の心理学関係の本を読むのだが、「うつ病をなおす」(著者:野村総一郎、講談社現代新書)に、性格改善のための思考パターンチェックが紹介されている。それを自分の落ち込んだときの考え方に当てはめてみると面白い。

代表的な思考パターン:
1) 物事の白黒のはっきりさせたい、完ぺき主義の考え方
2) なんでも過剰に一般化してしまう
3) 出来事のポジティブな面を否定してしまう
4) ~すべきだったと過去の自分を非難しがち
5) 結論の飛躍、決め付け

こういう思考パターンが繰り返された時に、スパイラル式に気分の落ち込みが加速されてしまうという。それを著者は「ぐるぐる思考」と名づけている。うつ病になりやすい性格だと、このぐるぐる思考を止めるのが難しいそうだ。この性格は、生まれつきの体質(脳のケミカルバランス)や、育ってきた過程で身に染み込んだ考え方のクセによるものだから、すぐに治すのは難しい。

さて、3日前に自分が落ち込んで書いた文を読み返してみると、いろいろ当てはまるパターンがある。

例えば、今の交際関係が一時的(?)にうまくいかないことから、
「今までの男運のなさ、あるいは自分の判断力のなさに愕然として、この先永遠に結婚することはないのかも、と真剣に考えたりする。」
というのは、(5)結論の飛躍だし、(3)ポジティブな面を全く無視した考えでもある。冷静に考えたら、独身だからこそ今の自由があるわけだし。
「結婚の目処もなく、キャリアもない30代なんて、ほんとダメダメじゃんって思う。」
というのは、(1)の完ぺき主義、(2)の一般化によるものだろうか?結婚していなくて、特に自慢するようなキャリアがなくても、毎日を楽しんでいる30代の人だっている。結婚してキャリアがあっても、幸せではないと感じている人も逆にいるだろう。
こうやって自分の考え方を振り返ってみると、何もそこまで悲観的になる必要はないことに気がつく。自分は自分、人は人。できるだけ、ぐるぐる思考に陥らないようにしよう。
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by miffyinvic | 2005-06-08 10:26 | 心理学 | Comments(9)

ボーナスポイント

大学の心理学のクラスによっては、大学で教授や学生等がやっているリサーチに被験者として参加すると、普段の成績に少しボーナスポイントがついたりする。例えば、学期中にトータルで3時間実験に参加すると、最高100点の成績にプラス5点足してもらえる。つまり、テストの点数が75点しか取れなくても、実験に参加することで80点になる。このシステムは、リサーチをする側にとっては実験に必要な参加者を集めやすいし、学生にとってはボーナスポイントがもらえるだけでなく、実際のリサーチがどのように行われるか勉強するいいチャンスなので、双方にメリットがあるのだ。私の取っているリサーチメソッドのクラスでもボーナスポイントのシステムがあって、今までは無視していたのだけど、今学期最後の土壇場になって少しでも成績アップを目指そうと、今週は一気に4つも実験に参加した。ちなみに英語力が問われる実験(例えば裁判の実際のケースを読んでどういう審判を下すかについての質問等)は避けて、コンピューターで画面を見てYES/NOを答えるような、なるべく簡単な実験を選んで参加。なぜなら、前に実験の質問の英語が難しすぎて、途中で棄権したことがあるからだ。(そんな苦い経験があって、実験に参加すること自体しばらく避けていたのだ。)ところで、学期の終わりの時期は学生もレポート、エッセイ、試験の準備などで忙しく、なかなか実験参加者が集まらないこともあるそうだ。リサーチを実施する側の学生も、参加者を探したり、一日中窓のない小さな部屋で実験を監督したり、膨大なデータをまとめたりと、かなり大変そう。ちなみに心理学の実験は、被験者のほとんどがラットと大学生だそうだ。一日中ラットと過ごすのも辛いだろうな。。
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by miffyinvic | 2005-04-03 13:11 | 心理学 | Comments(2)

子供の想像力と目撃証言

幼児・児童心理学の授業でショッキングなビデオを見た。もう10年以上前のアメリカのABC放送のビデオだったのだが、幼児虐待で逮捕・刑務所送りになった人の中には、無罪の人もかなりいるのではないかという話だった。その理由は、3~6歳くらいの子供から証言を聞く際に、インタビューの仕方によって事実と全く異なる話が導き出されるからだという。様々な実験で、子供たちが語る空想の体験談は、事実と区別がつかないほど詳細かつ巧妙で、大人が信じてしまう内容になり得ることが分かってきた。興味深いことに、空想話を語る子供たちの多くは、それを現実だと思い込んで話してしまうようだ。

有名な実験の1つ「finger-caught-in-a-mousetrap」では、実験者が10週間にわたって、子供に毎週「きみの指はネズミ捕りのワナに挟まれたんだよね?そして、ワナをはずしてもらうために病院に行ったんだよね?」と同じ質問を繰り返し反応を見る。これは、現実にはほぼあり得ない出来事について聞いているので、はじめの1~3回は子供は「NO」と答える。ところが、4~5回目以降になると、半数以上の子供たちが「YES」と答え、さらに「この人差し指が挟まれて、血が出て痛かったんだ」など、その時の様子を話し出すようになる。質問を繰り返すにつれて、作り話の内容はさらに詳細になっていき、ある6歳児は「お兄ちゃんとおもちゃの取り合いをしていたら、お兄ちゃんがねずみのワナが置いてあった薪の積んであるほうに僕を押したんだ。病院に行くときに、お父さん、お母さん、弟が一緒に来てくれた。病院へは遠かったからお父さんの車で行ったんだ。お医者さんがこの指に絆創膏をしてくれたよ。」と説明したそうだ。その話し振りは、他の子供が現実にあった話をするのと比べても違いが見られず、心理学者も騙されるほど真実味があったという。空想の体験談を話す子供の4人に1人は、そんな出来事は本当はなかったんだよと両親が諭しても、最後まで両親の言葉を信じなかったそうだ。

別の実験ではさらに衝撃的な結果が報告されている。お医者さんが子供の健康診断をした後、実験者がその子供たちにお医者さんから何をされたか裸の人形を使って説明させたところ、子供たちはひどい性的虐待を受けたかのような作り話をしたのである。子供たちが想像力を働かせて、大人が考えもしないような酷い体験談を、まるで現実にあったことのように語るのに驚かされた。実験に参加したお医者さんは、これが証言として使われたら、間違いなく刑務所送りになってしまうと言っていたが、本当だと思った。3~6歳の子供たちは、実際になかった出来事を繰り返し話すうちに、現実の出来事と区別ができなくなってしまう傾向があるそうだ。空想の話がたわいのない内容ならいいのだが、犯罪の目撃証言(特に幼児虐待などで子供本人しか被害者側の状況を話せないケース)となる場合、非常に難しい問題が起こる。繰り返される誘導尋問や、人形や絵を使った方法は、間違った子供の記憶を強化してしまう場合もあるという。どうしたら子供たちからより正確な記憶を引き出せるかという研究は、現在も盛んに続けられている。
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by miffyinvic | 2005-03-28 08:01 | 心理学 | Comments(4)

子供の自閉症の増加

心理学のコースのレポートを書くために、子供についての雑誌記事を探していたところ、Newsweek(2月28日発行)の"Babies and Autism"の特集を見つけた。Autism(=自閉症)は先天的な脳の発達障害により起こり、症状は一通りではないが、共通する特徴に、言葉や感情のコミュニケーションがうまく(あるいは全く)出来ない、同じ動作を繰り返す、ある音や刺激に非常に敏感に反応する等がある。一見したところ普通なのに、痛みや喜びを言葉や表情で表せず、「ママ」や「パパ」と声に出すことのできないこの障害を持つ子供が、今アメリカで急激に増えているという。この記事によると、今、カリフォルニア州では赤ちゃんの166人に1人が自閉症と診断されており、この数字は10年前の2500人に1人に比べて異常な増え方となっている。もちろん10年前に比べて、診断の見落としが減ったのも増加の一因だと考えられているが、水銀の含まれた予防接種ワクチンが影響しているのではないかとか、環境汚染と食物連鎖によって水銀やその他の化学物質がお腹の中にいる赤ちゃんに先天的な異常を起こしているのではないか、などの原因も疑われている。完全な治療法はわかっておらず、それぞれの子供が千差万別の組み合わせ治療を受ける状況となっているそうだ。この記事では、自閉症の子供を持つ家族は、障害に付き合う難しさと治療のための莫大な出費に苦しんでおり、さらなるサポートを必要としていると訴えている。CNBCで放映されたニュースの特番はアメリカの自閉症を取り巻く今の状況を知るのに役立つだろう。
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by miffyinvic | 2005-03-21 17:48 | 心理学 | Comments(5)

バイオリズムが下がるとき

バイオリズムが下がってなんとなく全般に調子が出ないときは、毎日の生活の中で、大きな目標を見失ってしまったり、小さなことに感謝するのを忘れてしまったりしていることが多い。また、考え方の幅が狭まって、柔軟性がなくなりがちだ。本当はもっと自由自在にいろいろなアイディアが出て来ていいはずなのに、つまらない凝り固まったアイディアしか思いつかなかったりする。でも、なんとなく調子が悪いときにちょっと立ち止まってみると、何か大事なことに気づくことがある。例えば、今はぼやけてしまっているけど少し前まではっきりと思い描いていた大きな目標、毎日の充実感に必要な小さな目標、それから身近な人や物から得るインスピレーション、今の自分を支えてくれている人たちへの感謝など。それらに気づくことで、今自分は何がしたいのか、次に何をやればいいのかが、自然と見えてくるような気がする。バイオリズムが下がっている期間は、自分は無意識だけれど、頭の中は混乱している情報を必死で整理している時間なのかもしれない。
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by miffyinvic | 2005-03-09 17:24 | 心理学 | Comments(0)

カナダ西海岸で6歳児と二人暮らし。


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