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父親不在の家庭に育つ子供たち(英語参考資料)

父親が不在な状況で育つ子供たちは、成長過程でどんな影響を受けるのでしょう?
ちょっと調べてみて参考になりそうなサイトを見つけたので、メモします。

Why We Should All Care About The Fatherless Daughter Syndrome

Statistics | The Fatherless Generation

Psychological Effects of Growing Up Without a Father

ざっと読んでみただけでも、虐待する父親がいなくなった以外のケースでは、
父親が不在で育った子供たちの多くがたくさんのネガティブな思いを抱えて、
苦しい人生を送る傾向にあることが書かれています。
そしてより多くの子供たちが、やる気、向上心、自己肯定感を持てずに、
怒りやすく、自暴自棄になり、それがゆえに薬や犯罪に走る確率が高くなるといいます。

父親不在の家庭に育った息子たちが大人になった時、逆境に負けずに社会的に成功しても、
結婚生活がうまくいかないケースを見聞きしたこともあると思います。そして、
そのような家庭に生まれた次の世代の子供たちも、繰り返し影響を受けてしまいます。

父親の死別、離婚、未婚、別居、家庭内離婚、病気、人格、性格、精神疾患等による
身体的不在、精神的・感情的な関係の不在も含めたら、父親不在の家庭は
思っている以上にたくさんあるような気がします。
その隠れた社会的コストは、けっこう大きいように思います。
子供たちが本来持っている能力が、怒り、不安、悲しみによって潰れてしまうのだから。

それならば、父親不在のマイナス点を補うにはどうしたらいいのでしょう。
もっと地域や周りのサポートがあれば違ってくるのでしょうか?
父親不在の息子を育てていくうえで、どうしてもそれが知りたくなりました。
これから少しずつ、調べていこうと思います。



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by miffyinvic | 2018-02-28 16:30 | 心理学

家族の話

今、カウンセリングクリニックでオフィス業務全般を担当しています。ちょっと特殊なクリニックで、アンガー(怒りの感情)マネージメントや、DV加害者・被害者のカウンセリングを専門に扱い、また両親の別居や離婚後にさまざまな事情で疎遠になってしまった親子関係を修復するためのカウンセリングも行っています。心理学をかつて勉強したのが少しは役に立って今の仕事をしていますが、40歳半ばになって、つくづく家族、家庭環境というものが個々の人生に大きな影響を与えていることを認めざるを得ないなぁと思うのです。10代後半、20代のときには、カウンセリングに行くたびに家族関係を聞かれることに抵抗、反発があって、なんでいちいち家族のことを聞くんだろうと思っていました。家族は家族、私は私なんだから、余計な事聞かないで欲しいと本気で思っていました。かつては認めたくなかったし、気が付かなかったけれども、仕事を通じてたくさんの家族の事例を見て、生まれてからの家族の人間関係がかなりのウエイトでその後の人生の恋愛関係、男女関係、家族関係に影響してしまうんだなぁと認めざると得なくなりました。

自分の話をすると、きっと親は嫌な気持ちになると思うけれども、ひょっとしたら他の家庭の参考になるかもしれないので、書いてもよいかなと勝手に思うようになりました。今振り返ってみると、我が家も両親の別居・離婚前から父親と子供(私と弟たち)は距離があって、離婚後はかなり疎遠。お互いに干渉せず、1年に1回か2回ほど連絡をとる程度の関係です。私と弟は母親とは仲がよかったけれども、それは母のほうが子供の感情や気持ちに理解があって、どんなに大変で辛くても悲しくても必死で毎日子育てをし続けてくれたからです。父親のほうは同じ国内でも遠く離れた場所での仕事と住まいを選び、自分の仕事に専念していましたから。父親は家族全員が東京から離れたほうが皆のためになると思っての選択だったのかもしれません。父親にしてみたら、それでついてこなかった母親と子供たちが悪かったということなのかもしれませんが、母親や子供の立場からは、父親は家族から離れて子育て放棄を選んだということになります。

残念なことですが、本当に両親の度重なる言い争い、喧嘩は、子供が直接かかわったり見たりしていなくても、長期間聞き続けてきた子供の心を傷つけます。子供はそれをどう表現していいいか分からず困惑して悲しみ、自分のせいだと思ったり、親に対する怒りを外に発散したりします。傷ついた子供の心は、長い間子供(ティーンエイジャーやその後も含む)を支配します。自己嫌悪、自己否定、自信喪失、無関心、暴食、拒食、鬱などを引き起こすのです。そして思春期の様々な問題行動につながります。そして大人になって彼らが親になった時も、彼らのパートナーの選択や結婚後彼らの子供たちにその影響が引き継がれてしまうことがよくあるのです。家族の人間関係の病は、世代を超えて続いてしまうことが意外によくあるのかもしれません。

わが両親は二人とも長男長女。自分の意思が強くて、相手に屈するのは負けと思うようなタイプで、バックグラウンドの相違から子育てについての意見がだいぶ異なったようです。もしかしたら、別にも喧嘩の理由はあったのかもしれないけど。とにかく戦後世代の父親は教育に厳しくて、子供がダメなのは専業主婦の母親の監督が行き届いていないからと母親を責めていたようです。そして当然ですが母は必至で反発して子供(私たち)を擁護していました。3人の子供を一人で育てるのは大変な仕事だし、子供の年齢なりにできることとできないことがあります。それを父親は理解していなかったと思います。父も仕事に必死でいろいろストレスがあって、家庭の問題まで相談されるのはたまらないと負担だったのかもしれません。それに父は他人の気持ちに理解して寄り添うのは苦手だったのでしょう。母親の感情も子供の感情もうまく受け止められなかったのだと思います。

話が飛びますが、物事をすごーく単純化すると、子供の心のキャパシティを100としたときに、日々両親の不和にさらされた場合、そのうちの50が家族関係を心配したり恐れたりすることに費やされてしまいます。もちろん子供は逃避を図って、ネットやゲームで不安を紛らわせるかもしれません。でも、心は影響を受けていると思います。家族関係が円満だったら、心のキャパ50をもっと建設的に(不安や悲しみや怒りではないことに)例えば勉強や将来のためになることに使うことができるのではないかと思います。自分の過去の恋愛経験からいうと、父親の不在から、私自身は常に男性に認められる(可愛がられる)ことに必死で、それでやっと自分の存在を認められる気がして満足していたように思います。残念ながら、お互いを尊敬して愛し合い建設的に問題解決ができる夫婦関係を知らないで育ったので(と一括りにして良いかはさておいて)、私自身の恋愛関係はこれまでのところうまくいきませんでした。ありのままの自分を尊重してくれる相手と建設的な関係(というと大げさだけれど未来を一緒に描けるという意味)を育んでそれを維持することができませんでした。ものすごい主観的ですが、もしももう少し両親の関係が良かったら、自分の人生は違ったんじゃないかなと思ったりするわけです。

今子供がいて、夫婦関係や家族の関係で悩んでいる人に伝えたいことは、早いうちに信頼できる人、友達、家族カウンセラー、ライフコーチ、仲裁人などに相談して、関係を改善してほしいということ。険悪な夫婦関係や家族関係の現状維持を続ければ続けるほど、子供は長期間の悪影響を受けることになります。そして、家庭でのネガティブな体験は子供のやる気や自信を喪失させるだけでなく、将来のパートナーの選択や子育てに影響する可能性があることを知ってください。

子供は悪い状況を跳ね返す力もあります。そして過去の苦い経験を糧にさまざまなことを学んで自分の人生に活かすことができます。なので、心配しすぎることはないけれども、もし子供にできるだけ苦労してほしくないのであれば、夫婦・家族関係の改善は子供の人生の大きな助けになると思います。

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by miffyinvic | 2018-02-17 17:02 | 心理学

カナダ西海岸で6歳児と二人暮らし。


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